2010年12月31日

12/31「2010ファイナルセッション....森下滋]

大晦日の夜は40年前から一年で一番忙しく売り上げのある日でした。
ずっと昔、まだライブなんかやってなかった頃でも除夜の鐘を聴きながら神社に、他の店に、出たり入ったりの本当にたくさんの若い人達、家の窓から脱出してきたっていう女の子や京都に「きたぐに」で帰らなきゃと言いながらそのまま朝まで飲んでた女子大生や(すいません、思い出すのがみんな女性で)、まあ、僕もみんなも20代初めだったから先のことなんて考えもしなかった頃です。
あの人達どこ行っちゃったんでしょう、というのではないのですが、このごろやはり大晦日の夜、出てくる人がいなくなりました。家でのテレビかDVDか海外旅行か温泉か...まあ、僕だってこれが仕事でないんなら今頃秋田あたりの秘湯で雪見ながら風呂にでも入っていたい、という気持ちもないわけではありません。
でもこの夜、店主(僕です)の急な無理なリクエストに答えて映画音楽メドレー(「TO LOVE AGAIN」を聴いて、こんなピアノが一番似合うのって森下滋だと再確認しました)をソロで弾いてくれた森下滋のピアノを聴けたのは、この日、この場にいた人だけなんだと思えば、ま、来年もやっぱりここでジャズかな、と。

すみません、この日のライブは久しぶりのHIDEちゃんのボーカルもまじえていい感じだったんですよ。ただ単に、売り上げが今の十倍くらいあったあの頃をなつかしんだだけです。
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森下君ありがとう、東京での魅力的な誘いも多かったでしょうに二日間も付き合ってもらって。なのにちゃんとしたいい写真を載せられなかったのは写真の下手な僕のせいです。(誰か、ライブの写真の撮り方教えて下さい。)
川北、川東両選手も感謝です。
そして何より、今年一年もっきりやに足を運んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。こんなにたくさんのライブをこんな金沢のような街でやっていけるのは一にも二にも聴いてくれる人がいるから、窮屈な場所と粗雑な客あしらい、一つしか無いトイレと控え室もない(これは出演者の方に)環境、にもかかわらず遠くからも通ってくれるみなさんのおかげです。
来年はまたみなさんがびっくりしたりわらってしまったりするような魅力あふれる人達が来てくれるはずです。
新しい年もどうぞよろしく、楽しくやりましょう!
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2010年12月30日

12/30「森下滋G & 石川征樹・藍・小杉奈緒」

2010年ファイナルライブシリーズの最後はピアニスト森下滋の登場です。
思い出してみると最初にゲルシーが来たのはなんの時だったでしょう?
三四郎?大隅さん?それともソロだったかなあ、誰か覚えていたら教えてください。きっとまだホームページなんか作ってないころだったと思います。いろんな形で来てくれました。土岐麻子なんてもっきりやには似合わないような華やかで素敵な人も一緒でした。
一緒に弾いたわけではないけど川村結花さんとも一緒にとなりの「いたる」で飲んだ事ありました。
それとは別に金沢のゴスペルグループの指導や七尾の子供達のジャズバンドの先生もしてきました。
今年は今日と明日、金沢でライブしながら年越しという、ファンにとってはうれしいスケジュールを作ってくれました。
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まず30日はアコースティックギターの石川君と久しぶりの小杉奈緒とのダブルフューチャー、森下君勿論ストレートジャズもありです。
まずは石川君のグループと奈緒ちゃん、随分しっかり歌うようになった奈緒ちゃん、きっと金沢ではひっぱりだこの人気になりそうです。
サプライズにお母さんの由美ちゃん(ずっと前、マザーグースというグループで歌ってました、今でも時々歌います、とっても雰囲気あります。いつかソロでライブやりたいな。)を引っ張りだしてのデュオ、素敵でした。
そしておなじみの川東、川北との森下トリオ、昨日の炎のトランぺッター中村恵介も加わって(10時の夜行バスで東京へ帰るのでそれまでの飛び入りです)熱っぽい演奏が続きます。
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もう一度、小杉奈緒を呼び戻してしっとりと「蘇州夜曲」をピアノだけの伴奏、そしてみんな入って「ルート66」をにぎやかにスインギーに、と楽しい夜になりました。
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2010年12月29日

12/29「長島一樹meets中村恵介」

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ビッグバンドを経験し(長島君は早稲田のハイソからノーステキサス大、中村君もハイソ)しかも今、東京のジャズシーンのファーストコールとくればこんな豪華な組み合わせはないはずなのに、しかも忘年会の客はいっぱいあふれているのにライブ前のもっきりやはシーンと静かです。
でも二人の熱きバトルは客の数なんか関係なく素晴らしく盛り上がります。
トランペットとバリトンといえばチェット・ベイカー=ジェリー・マリガンやドナルド・バード=ペッパー・アダムスのチームが有名ですが、熱い中村君のトランペットは文句無しにイーストコースト、ハードバップの神髄を聴かせます。
デューク・ピアソンの佳曲「My Girl Shirl」を鮮烈に演奏する彼らの姿はぜひとも全てのジャズファンに聴いてほしい、そんな意味でもちょっと残念ではありましたが、でもこの夜、ここにいた人にとっては極上のハードバップだったと思います。
打ち上げのビールの後は当然ながらのセッション、みんなニコニコのいい夜になりました。
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2010年12月28日

12/28「長谷川朗&神崎暁史 meets "TRIO vs TRIO"」

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たくさんのお客さんに、というわけにはいかなかったけど大学生現役の二つのトリオが、長谷川朗のテナー相手にいいプレイを聴かせてくれました。この時期、一昔前はみんなうろうろ、ライブするといっぱい集まってくれたのに、大学生はさっさと実家帰るし、働いてる人はぎりぎりまでいそがしそうだし、ぶらぶらしてる人はお金ないし、と、世の中甘くはありません。
住居を東京から名古屋に移したという長谷川朗、グルーヴィーなプレイでみんなをうならせます。
妙に仲のいい神崎君との2テナーも、好対照の二人が聴かせます。
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終わった後話してたんですが、こんなセッションライブ、東京でもなかなかないとのこと、アフタアワーからギターの須藤君や明日出演のトランペット中村恵介も入って、にぎやかで楽しいセッションは真夜中まで。トリオの学生達も楽しかったと思います。
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2010年12月27日

12/27「SWINGIN' BASIE'S....三瀬まりのセクステット」

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ベイシーのビッグバンドで有名な曲をコンボでやってみようというこの企画、年末とはいえ平日ということもあってミュージシャンの人には集まるの大変だったかもしれませんが、本当に久しぶりの安部誠彦のピアノもあってモダンスイング独特のキレのあるいいライブになりました。
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フレディー・グリーンに徹してマイクでギターを拾っていた水野君のサウンドも効果的、ただ、バンド全体から湧き出るはずのいかにもベイシーといううねるようなスイング感にはもう一歩というところかもしれません。
でも、地方の(いや、東京でだって)ジャズライブで、これくらいの趣味のよさとレベルの高さを楽しませてくれるステージは希有だといっていいと思います。このテーマ、エリントンやバディー・リッチやといろいろバリエーション変えて続けていけたら楽しいと思います。
アフタアワーはジャムセッション、三瀬まりのと丸杉さんの2トランペットも冴えていました。
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2010年12月26日

12/26「ETSUKO & WHOLE TONES,HONEY PIE」

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この写真がすべて、なごやかなライブが二つでした。ETUKOさんの曲のチョイスは相変わらず趣味がよく、ハニーパイのメンバーには懐かしい顔もあり、何となく年末らしい日曜日でした。
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2010年12月24日

12/24「ウクレレ・クリスマスイブ」

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今年のイブはウクレレ・ミーティング、おなじみフラリー・パッドとずっと来てほしかったキヨシ小林さんのジョイントライブ、クリスマスの本番には芸術村で金沢ウクレレオーケストラとのハッピー・コンサートです。
昨夜のジュスカのライブにも飛び入りしてブレイクしてたフラリーは若さいっぱい、軽いビートにのって本当に楽しそうです。
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一方キヨシさんは何てったって高田渡のヒルトップス・ストリングス・バンドからですから。ジャンゴに目覚め、名門「東京ホット倶楽部」からアコーディオンのパトリック・ヌジェとのミュゼバンド、ウクレレでのハワイアンとボーダレスな活躍は今が熟成の時、もっきりやに迎えることができたこと、感謝です。
さりげなく始まったキヨシさんのステージ、キラリと光るものがある素晴らしいものでした。
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フラリーとのジョイントもほほえましく、オーケストラのメンバーとの合奏もいい感じ、ほのぼのとしたクリスマスイブになりました。
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2010年12月23日

12/23「ジュスカグランペールのクリスマス」

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この季節、ジュスカのライブができるのはとってもうれしいことです。
街中がにぎやかになり、つかのまの間だけでも道をゆくカップルが目立つこのシーズンはかっちりとした音楽はあまり似合わないのかもしれません。
この夜ももっきりやはファンでいっぱい、クリスマス・スペシャルメニューも含んだジュスカの熱いライブは最後の「スマイルスマイル」
「ボレロ」まで、スリルあり感動あり笑いありの大熱演、来てくれた人も堪能してもらえたと思います。
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アンコールにはフラリーパッドの二人も参加、「スマイルスマイル」は華やかなヴァージョンで盛り上がりました。
打ち上げはペーパームーンで、この日大掃除だった居酒屋「空海」チームも合流して楽しい夜になりました。
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2010年12月20日

12/20「越智巌ジャズギター」

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ウエブから予想していたよりはオーソドックスなプレイの越智さん、もっきりやは初めてですが武田、中沢両君のしっかりしたサポートもあっていいギタートリオ聴かせてもらいました。ファンが増えるのはこれから、頑張れ!
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2010年12月19日

12/19「スパニッシュ・コネクション2010」

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いいライブでした。
情熱的なメロディーと刺劇的なリズム、ヴァイオリンの平松加奈の立ち姿も美しく、スパコネの魅力、初めての人にも満喫してもらえたと思います。アランフェスやリベルタンゴのような名曲の良さは勿論ですが、今回感じ入ったのはNHKの「三銃士」の曲の美しいこと、恋と冒険の物語の音楽にふさわしく聴く者をロマンティックな活劇の世界に連れていきます。
この日はお昼に芸術村でザッハトルテのコンサートがあって打ち上げがペーパームーンだったため、スパコネの打ち上げはみんなを一度連れて行ってあげたかったスペイン居酒屋「アロス」へ。
僕が合流するころにはもう出来上がっていました。
またすぐやりましょう。
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2010年12月16日

12/16「近藤房之介...Buried Alive Live」

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70年代のブルースブームの立役者達はみんな今60歳前後、これがまたみんなカッコいいんです。
一般的に報われることもないコアなブルースを歌い続ける孤高の姿は女性達の心を掴みます。今夜の近藤房之介はその代表、「雨のジョージア」と「You Are So Beautiful」以外はブルースのオンパレードというステージをブルージィーに(あたりまえか)セクシーに歌い上げます。
遠い昔、(FUSAさんはブルースを歌おうと決めたのは1968年だと言っています)ウエストロードや憂歌団やブレイクダウンやブルーヘヴンの熱狂は、確かにある時代ロックを上回るパワーと信念の証明だったと思います。そんなブルースを今も正面で受け止め歌い続ける近藤房之介、いや、いい男です。
打ち上げは「いたる」でおいしいものがいっぱいでした。
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2010年12月14日

12/14「"one on one" 石間秀機& 沼直也」

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当日までどんな音なんだろうとヒヤヒヤしてたんですが(だって60年代フラワー・トラヴェリン・バンド、あとジュリーやショーケンと一緒にやってそのあとシタールに目覚めるなんて、しかもスキンヘッズで....)これがとんでもなくカッコいい、ブリティッシュロックとはいいませんがあの頃のロック魂そのままにグルーヴする素晴らしいプレイでした。
沼直也とのデュオというので瞑想的かつアヴァンギャルドなユニットを想像してたんですが、僕にはピュアなロックに聞こえました。
石間さんが弾くシターラというシタールとギターを融合させた楽器のエキゾチックな音色も魅力ですが、それより何よりベースもないのにうなりをあげるビートが魅力的です。
打ち上げは石間さんに会うのが45年ぶりという古いファンの方もまじって焼酎の一升瓶、楽しい夜でした。
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2010年12月12日

12/12「GRAND ENCOUNTER...日景修4 vs 鶴谷智生3」

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素晴らしいライブでした、フューチャーされた二つのグループ、その魅力を100%発揮、華やかにテクニックの限りを使って舞う鶴谷智生の " trYst12 " 、シンプルにでも真摯にジャズを演奏する中沢=日景バンド、どちらもいい演奏を聴かせてくれたと思います。
鶴谷トリオが凄いのは当たり前といえば当たり前なんですがこの日の鶴谷さん、どうしたの?というほど凄いテンション、三吉さんも一緒になって舞い上がる最高のパフォーマンスになりました。
先に派手な演奏やられてぶーぶー言ってた中沢=日景バンドは、でもメインストリームな演奏でお客さんの心を掴んだと思います。
特に二人の若い逸材、テナーの碓井雅史 とピアノの渡辺ショータは二重丸大推薦です。クールに音を紡いでいく薄井君のテナー、センシビリティあふれるショータ君のピアノ、この日の拍手はこの二人に負っていると言えるかもしれません。
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そして楽しいジョイントセッション、鶴谷さん、なんと「MOODY'S MOOD FOR LOVE」を歌っちゃいました。この歌選ぶのもさすがだけど、ハンドマイクで堂々と歌う姿はカッコいいの一言、みんなに見せたかったなあ。
打ち上げでは金大のMJSのメンバーも入って、やっぱりセッションはこうでなくっちゃという楽しさ、ジャズはやっぱりいいね。
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2010年12月11日

12/11「金沢炎上・冬....藤沼伸一&某(それがし)ゆきの」

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ナッパ服に腕章、今日のもっきりやはいつもとちょっと違うファンの人達でいっぱいです。
「アナーキー」ってバンド覚えてますか?1980年デビューのクラッシュ大好きバンドですがたくさんのアナーキーマニアを生みました。
2010年の今、ギターの藤沼さんのライブをもっきりやでやるなんて実現した今でも驚いています。
歌を歌うのはRICO、おおきな身体と声ですがどこかやさしい、きっとみんないっぺんにファンになってしまうような素敵な人です。
エッジをきかせたアコースティックギターのワイルドなサウンドにからみつくRICOの絶叫は衝撃的です。
最後に歌ってくれたジャニスのコズミック・ブルース、これだけでもやってよかった、ありがとう。
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2010年12月10日

12/10「村井秀清バンド」

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本当にメロディアスなピアノを弾かせたらこの人、というのが村井秀清、「秀景満」のピアニストでもあります。
新作の発売記念ツアー、ドラムスにはアグレッシヴな大槻"カルタ”英宣を入れての素晴らしいカルテットが生まれました。ソロあり、ユニゾンあり、仕掛けありの華やかなライブですが、何よりもお客さんを意識したポピュラリティが好感を持てます。
4人の感性が飛び交うサウンドはまぎれもなくジャズなんですが、底にある美しい音楽を届けたいという想いはきっちりと伝わってきます。
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2010年12月09日

12/9「宮田和弥」

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熱心なファンでいっぱい、そしてMCたっぷりのステージをみんな楽しんでいます。ジュンスカでは寺岡呼人がもう何年も前からライブやってくれてて、もっきりやのような空間ではめずらしい良質のポップスを聴かせてくれていますが、この夜の宮田和弥はもう少しロックっぽい感じです。たくさんの大きなステージでスポットを浴びてきた人独特の色気が魅力です。
打ち上げはミュージシャンの大好きな「いたる」、そろそろ寒ブリの季節です。
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2010年12月04日

12/4「YO-KING LIFE WORK TOUR 『一瞬の夢』番外編」

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さすがに久しぶりのSOLD OUT、人気あります。
今月は続いてジュンスカの宮田和弥、普通こんなところでは聴けないミュージシャンが続きます。
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2010年12月03日

12/3「早川義夫&佐久間正英」

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「ジャックスの世界」でのギターのサウンドからすると佐久間正英とのジョイントは必然だったのかもしれません。
強風と雨のとんでもない日でしたが熱心なファンが集まってくれました。早川さん達は直江津あたりで電車が風の為にストップ、2時間も遅れての到着でした。
早川さんのライブにはどうしても他のシンガーソングライター達とは違った心構えが必要です。ずっと昔に毎日「LOVE GENERATION」をかけてたからってのもあるんですが、それだけじゃなくって何かが違うんです。3年前のHONZIとのデュオ(最後のライブ、次の日(2007.8.27)のクアトロでの最後の演奏が "I LOVE HONZI" に収められています)の思い出も深くあるのですが、それだけでもありません。
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遠藤ミチローやリクオや竹原ピストルや、つまり、今一番大事だと思ってるシンガーソングライター達の原点(便利な言葉ですが)のような気がするのです。とんでもなくリアリズムに徹した詞もあればシュールに時空間で遊ぶ詞もあり、「少年のような恥じらい」に満ちた曲に重なるように「老人のようないやらしさ」に満ちた曲が歌われる・・・・きっと今年の数多いステージの中でもひときわ心に残るライブは、のっけから「サルビアの花」、「凮月堂」、で始まりました。
早川さんの珠玉の名歌がちりばめられた2時間、それをさらに鳥肌モノにしたのは佐久間正英のギターでした。低く抑えたヴォリュームで空間を埋めるように音場を作っていく技は、ピアノとのデュオという決してやりやすくはないだろう組み合わせを考えると見事でした。
アンコール、「君でなくちゃだめさ」で炸裂した(といってもクールにですが)ギターソロには思わず拍手を。
後半のアタマにはピアノまで弾いてくれました。(GLAYのバックではキーボード弾いてるそうです)
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いい歌がいっぱいでした。みんなに聴いてほしい歌ばかりです。ノートに自作の詞を書いてストリートで歌ってる若い人達に、金沢でシンガーソングライターとしてやっていこうと思っている人達に、一番聴いてほしいと思いました。

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2010年11月25日

11/25「ロイヤルハンチングス&スパン子」

お客さんがいっぱい、という訳にはいかないんだけど、やる人も聴いてる人も店側も、よかったねとにこにこできるライブは貴重です。
こだわりのアコースティックユニット「ロイヤルハンチングス」と、ちょっとさがゆきさんを連想してしまうボーダーレスなスパン子のジョイントツアー、おっと忘れちゃいけない3歳のほうすけ君もパーカッションで参加です。
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ハンチングスのちょっとオフビートな渋いサウンドと、好対照に巫女のように空間を作っていくスパン子、なかなかに奥深い世界のようでアヴァンギャルドなアプローチも多々、3人での演奏もグルーヴィーでした。
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2010年11月24日

11/24「村田浩とバップバンド」

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「THE BOP BAND」とTHEがつくんですからリーダーの村田さんのこのバンドに対する想いは相当なものです。
次々と演奏されるタッド・ダメロンやハンク・モブリーやクリフォード・ブラウンの名曲に遠い昔(大げさではありません、僕たちが大学の頃、まだ新宿や京都にジャズ喫茶がたくさんあって、どんな政治家や指導者達よりミンガスやドルフィーに心を奪われていたのはもう40年以上も前のことなのです)を一瞬思い浮かべてしまいました。
かなわぬ事とは重々承知の上で、もう一度あんな時代が来ないものかという願いも悪くないかもしれません。
アフタアワー、軽いセッションです。村田さんをうならせるような管楽器のソリストがでてくるといいのですが。
いつまでもやり続けていきたい大事なバンドです。
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