
こんな感動、あったなあと思い出していたら三年前のニカさんのライブ、それ以来だったのかも。これって凄いことです。まず、三年前のバックステージ欄で書いた文章をそのまま、だってその通りなんですから。
ただし写真は今回のもの、そして黒瀬さんがだっこしてピアノ弾いてた時の赤ちゃんは今回元気に走り回っていました。
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さてさて、テーブルも全部出した店内に詰め込まれてカウンターの上にまで座らされ、かつ60年代ならいざ知らず2011年にもなってこんな客を客扱いしない状態で我慢していただいて、でも本当にたくさんの人から、最高でした、泣いちゃいました、生きてて良かった(これ、本当です)、今年最高(当たり前です)、また来ます(これうれしいです)、など言葉をかけていただきました。
言うまでもなく、これらは全て二階堂和美に対する賞賛なのですが、僕も、はしっこで、ほんとにうれしく思っています。
この日のライブの素晴らしさ、圧倒的な想いの深さについては、来られた方一人一人のものですから、ここではただ「大好きです、二階堂和美さま」とだけ書いておきます。

ここではもう一つ、雑草のような個性的で魅力的なNIJIMI BANDのみなさんも紹介しておかなければ。
バンマスっぽいのはパーカッションとスティールドラムの山村誠一、表情豊かな音創りがステージにより民俗的な幅を持たせます。秋祭り(夏祭りでもいいのですが)のようなわくわくするお囃子は素敵にフィットしていました。
フルート、その他でこれも変幻自在の音を創るのは曽我大穂、すすり泣くブルースハープは切なく女心(男心、か)に寄り添います。
ベースはその特徴ある風体(このバンド、みんなそうなんですが)からもその名が納得できるガンジー西垣、沖縄のジャズシーンを、ウッドベースを抱えて原チャリで移動するという伝説のジャズマンです。
そして、もっきりや40年で初めて赤ちゃんを抱いたままピアノを弾いてくれた黒瀬みどり、広島在住の酒屋のアルバイトにしてピアニストで母、リリカルなフレーズはそっと唄を包みます。
赤ちゃんは遮音ヘッドホーンをしてすやすや、きっと遠くで聞こえるような極上の音楽は何年か後、この子の胎教(もう生まれてるけど)みたいになって天才を育てることになるかもしれません。
この素敵なメンバーについてもっと知りたい方は和美さんのHPに楽しい紹介が乗っています。
http://www.nikaidokazumi.net/
ライブが終わって少し経ってこのバックステージ書いているのですが、何がいいって(何がうらやましいって、と書いてもいいのですが)
広島で家族と暮らし、こんなに日本の唄が好きになるようなアルバムを日本中に散らばってる素敵な音楽仲間とともに造り、ほとんど日本列島を横断するような旅を秋の枯葉が始まりそうな北海道から始めて沖縄まで、最後はクリスマス前の渋谷のクアトロという唄の旅は、きっと何ものにも代えられない最高の人生なんだと思います。
こんな笑顔は、でなければ生まれません。
ありがとうございます、和美さん、バンドのみなさん、最初に彼女を紹介してくれた「あうん堂」さん、寒い中外で物販を手伝ってくれたスタッフのみなさん、そして、こんな状態の中、最後まで楽しんでくれたであろう来て下さったファンのみなさん!
きっとまた!
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もう、この通りです。物販は中でしたが雨の中みなさんの協力がなければこんなにスムースにははこばなかったでしょう。そして今回も「あうん堂」さんの10周年という記念イベントがあったからこそのニカさんのライブの実現でした。本当にありがとうございます。