
田川律さんに最初にお会いしたのはもっきりやだったか黒テントの中だったか、はたまたジャンジャンだったかプガジャだったか...記憶とはそんなものですが、ハヤカワ・ミステリーのゲイの私立探偵を主人公のジョセフ・ハンセンの翻訳を律さんがやったのはよく憶えています。
あれから何十年、セーターの編み方教えてた女の子も水菜サラダの作り方習ってた女の子も現れるわけでもなく、ちょっと寂しいもっきりやに律さんのお経のような歌声が流れます。
でも、と思うのですが、賑やかなみんなに囲まれる幸せも確かにありますが、減った友人やわずかな知り合いの前で歌うリアリティーというのもなかなかいいものです。「アフリカの月」なんかほんとに良かったですよ。