


3人の卓越した技術と高い音楽性、などと書くとつまんない評論家みたいになってしまいますが、「凄い」とか「かっこいい」とかの昂ぶる気持ちを少しは格調高く、と思うとどうしてもこんな使い慣れない単語が出てきてしまうのです。
この夜のトリオは「よかったね」とか「いやあ素晴らしい!」とかという感想では終わらせたくない、そんな高みに到達した2時間半だったと思います。
美しいとかクールという思いがどうしてもあるスカンジナビアの音楽ですが、ここにあったのは熱い火花の散るような勢いと研ぎ澄まされたジャズの凄み、集まってくれたお客さんもきっと堪能されたのではないかと思います。
2部でやんちゃでパンキーな巻上公一のテルミンの宇宙的な音に刺激され、爆発するように疾走するトリオは本当にスリルがありました。


リハの時、珍しそうに見つめるヘルゲの姿も微笑ましく、終わってからのみんなのニコニコ顔に僕も嬉しくって。
打ち上げは久しぶりの「至る」さん、北欧の人たちはお魚大好き、大騒ぎしながら食べてました。